今回はZynaptiq社の「INTENSITY」について解説して行きます。
INTENSITYとは、AIにより非常に簡単にサウンドの輪郭を明瞭にしたり、ラウドネスを高める事が出来る画期的なプラグインです。
INTENSTYとは
INTENSITYは、ミキシング、マスタリング、サウンドデザイン向けに、不可能をサイエンスで可能とするZynaptiqならではの新しいタイプのマスタリング・グレード・オーディオ・プロセッサーです。顔認識アルゴリズムで使用される技術を基に開発され、サウンドのディテール部分だけを浮き彫りにし、サウンドの知覚的ラウドネスと密度を高め、さらに明瞭さを大幅に向上させることが可能。AIにより制御されるため、基本的に1つのノブを使用するだけで処理できます。このZynaptiq独自のアルゴリズムは、重要な信号特性を検出し、サウンドの特徴を際立たせ、出力段のオプションのソフトニー・サチュレーティング・リミッターにより最大限のラウドネスの実現、美しくアグレッシブなトーンのクリエイトを可能としています。
引用:MI7
ミックスからマスタリングにまで活用出来るプラグインでINTENSITYと同じような効果を自分でしようとすると非常に時間が掛かったり、プロで無くては出来ないようなサウンドメイクが誰でも簡単に出来てしまいます。
この記事では実際に使ってみたレビュー含め、INTENSITYを使うメリット・デメリットをお話させて頂きます。
最近話題だけど買おうか迷っている方の参考になれば幸いです♪
INTENSITYの使い方

上記に画像がINTENSITYの操作画面です。
両サイドの球体のような物の下にINTENSITYとBIASと書かれています。
簡単に言ってしまうと使い方はプリセットを選んで、INTENSITYとBIASの上部の球体のような物にカーソルを合わせ、クリクリと上げ下げするだけです。
それだけでガラリと音が変わって行きます。
凄すぎる…。
詳しい使い方ですが、DTM情報をいつもわかりやすく解説して下さってるsleepfreaksさんが非常にわかりやすいINTENSITYの使い方の解説動画を投稿されていたのでこちらをご覧下さい。
ご覧の通り非常に簡単に明らかに音圧が上がり、サウンドが明瞭になっているのがわかると思います。
本当にチートの様なプラグインです。
私もStudio Oneを使い、以前作った曲でミックス時のマスタートラックにINTENSITYをインサートしてみました。
◆INTENSITY無し
◆INTENSITY適用後
INTENSITY適用後の音源の方が音に広がりが出て、音圧が上がったように聴こえると思います。
インサートし、微調整のみで非常に簡単に音が良くなるのは素晴らしいですね。
ただ正直いろいろサンプルを聴き、実際に使用してみた感想は、バンドサウンドよりもEDMなどのエレクトロミュージックの方がより効果が得やすい気がします。
INTENSITYを使うメリット
INTENSITYを使う最大のメリットは「時短」です。
時間を掛ければ出来る事にお金を掛けるか、掛けないかでこのプラグインの価値が変わって来ると思います。
このプラグイン自体3万円以上もします。
DTMのプラグインなどはセールなども頻繁に行われており、価格の変動もかなりあるのでこちらのリンクから現在の価格を参考にしてみて下さい。
Zynaptiq INTENSITY【楽天市場】編集の知識があるのが大前提ですが、ミックス・マスタリングに時間を掛けるより、編集に時間を掛けずに良い音でたくさん曲を作りたい!という方には非常に有難いプラグインだと思います。
INTENSITYを使うデメリット
INTENSITYを使うデメリットが、いろんな方が言われてるのですが、このINTENSITYは正直重いです。
Studio OneのプロジェクトにOzone8とINTENSITYのみをマスタリングの際のインサートした際のCPU使用率がこちらです。

プラグインふたつ刺しただけでCPU使用率30%前後を行き来します。
INTENSITY単独で使用した場合もCPU使用率15%程でした。
結構重たいですね…。
INTENSITY自体ミックスでも使えるのですが、バスを組んだとしてもいくつかインサートしただけでクラッシュする可能性がありますね。
なのでどうしてもミックスで使いたい場合は、INTENSITYを掛けたトラックをステムで書き出して、再読み込みするという方法ならミックスでも負荷化が掛からず使えるとは思います。
ただ先程の述べた時短のメリットは無くなりますが…。
なのでマスタリングでの使用が一番良いかと思います。
自分なりのミックス・マスタリングが出来るようになってから、もう一味欲しい!!!
って時にこのINTENSITYは有効なプラグインになって来ると思います。
その為DTM初心者の方が、この音に慣れてしまうと恐らく外す事が出来なくなるプラグインでもあると思います。
結果INTENSITYは買いなのか?
DTMにおいて必需品とまでは言いませんが、INTENSITYは持っていて損のないプラグインだと思います。
ここまで簡単に音が明瞭になり、ラウドネスまで上げれるプラグインは他に無いでしょう。
ブラックフライデーセールなどで半額近くになったりするので、そのタイミングで購入を考えても良いかもしれません。
INTENSITYには30日間機能無制限で使用出来る体験版があるので、気になった方はまず体験版をダウンロードして実際にどの様に自分の楽曲が変わるのか試してみてから購入してみるといいと思います。