今回はStudio OneでのストリップサイレンスというDTMにおける小技を解説して行きます。
ストリップサイレンスとはオーディオトラックの選択したリージョンの無音部分を自動削除してくれる機能です。
例えばギター等で細かく切って弾いている箇所のリズムを微調整する際などに非常に便利な機能です。
Studio Oneでのストリップサイレンスのやり方
まずストリップサイレンスを掛けたいリージョンを選択します。
これがリージョンです。よく見るレコーディングした波形が出てるやつですね。
ストリップサイレンスを掛けたいリージョンを選択したら、そのリージョン上で右クリックします。

そして開いたメニューの中から「オーディオ オーディオイベントに特有の操作」を選択。
その後開くメニューの中のストリップサイレンスをクリック。
やり方はこれだけです。
実際にストリップサイレンスを掛けた後のリージョン
先程のリージョンにストリップサイレンスを掛けるとこの様にリージョンが分割されているのがわかります。

これで無音部分が除去されたので後はそれぞれのリージョンのタイミングをドラムなどに合わせて行きます。
ここでひとつ注意点があります。
この場合手動で分割されたリージョンの一番右端辺りにカーソルを持って行きます。
そこをクリックしながら右にスライドして行くと元あった波形が現れます。
自分が残したかった部分までスライドし、微調整をして行けば自分の望んでいた箇所のみ除去する事が可能です。
ただストリップサイレンスを多用するようになってくると正直めんどくさいですよね?
ストリップサイレンスにも設定画面があります。
ストリップサイレンスの詳細設定
Studio One上部のツールバーに赤枠内のようなアイコンがあると思います。
それを押すとストリップサイレンスの詳細設定が出来ます。

各項目の説明です。
・「スレッショルドを開く/閉じる」 どこまで小さい音量を「無音」、「ノイズ」とするかを決定します。
・「プリロール」 カットし始める部分の長さに余裕を持たせることができます。
・「ポストロール」 カットし終わる部分の長さに余裕を持たせることができます。フェイドアウトしていく際、「無音」や「ノイズ」と扱われないために使用します。
画像の素材の部分ですが、デフォルト設定では短い無音になっていると思います。
レベルを自分で決めたい場合は手動で設定を押すとスレッショルドの設定が出来るようになります。
最後に適用を押せば全ての設定が適用され、ストリップサイレンスを行う際に自分の望んだ長さでの無音部分の除去が出来るようになります。
この設定に関しては作業を行う方によって設定が異なります。
実際にいろいろな設定を試してみて自分に合ったストリップサイレンスの設定を行って行きましょう。
ストリップサイレンスは時短に最適な機能
正直知らなくても同じような事は出来るのですが、知ってると知らないのとでは作業時間に大きく差が出て来てしまうのがこういった小技です。
こういった便利な小技は沢山あるので必要に応じて少しずつ覚えて行きましょう。