Studio One4でのMIDIデータの書き出し方法

今回はStudio One4でのMIDIデータの書き出し方法を解説して行きます。

MIDIデータの書き出し方法はテンポ情報なども保存されたSMFでの書き出し方法とMIDIデータのみの書き出し方法の2通りあります。

用途に合わせて使い分けましょう。

Studio One4でのSMF書き出し方法 

まずはSMFの説明からしたいと思います。

SMFとはスタンダードミディファイルの略称で、こちらの方法での書き出し方法の方が良く使うかもしれませんね。

ソング内で作成した複数のMIDIトラック全てトラック毎に保存出来る為、相手にMIDIデータを渡す際に非常に便利です。

例えばAメロでピアノ、Bメロでピアノとストリングスが入る場合で説明すると、最低でも2つのMIDIトラックを使っていると思います。

それをSMFで書き出すと、ピアノとストリングスのMIDIトラックとテンポ情報、配置などの情報を合わせてひとつのデータに保存する事が出来ます。

それを相手のDAWでSMFファイルをドラッグ&ドロップで読み込めば、自分の設定したMIDIファイルが相手のDAWでもそのまま読み込むことが可能になります。

ひとつMIDI全般で注意しなければならないのが、インストゥルメントなどの音源情報は保存されないという事。

その為相手側でピアノやストリングスなどの音源を設定する必要があります。

MIDIはあくまでシンセ等にこの音を出すんだよと命令を出すだけの物なので、音では無い事をまずは理解しましょう。

ではStudio One4で実際にSMFファイルを書き出してみよう

まずStudio One4内の上部にあるツールバーのファイルをクリックします。

その中の別名で保存をクリックします。

すると画像の様なウィンドウが開くので、任意のファイル名をつけて、その下のファイルの種類をクリックすると、どの形式でファイルを保存するか選択すること事が出来ます。

その中からMIDIファイルを選択し、任意のフォルダに保存します。

これでSMFファイルの完成です。

これでSMFファイルを相手に送ることも、自分の別のソングに読み込んで使用することも可能になりました。

読み込む際はSMFファイルをドラッグ&ドロップするだけでOKです。

Studio One4でMIDIトラック単体を書き出す方法

MIDIファイルのこの部分だけ書き出したい等の際に活用出来るやり方となります。

ただ、こちらもMIDIファイルなので、SMFファイルと扱い方は基本一緒なのですが、今回の場合MIDIファイルのみの書き出しになる点は注意しましょう。

選択したMIDIファイルのみの書き出しになるので、テンポ情報や何小節目から始まるかなどの配置などは保存されません。

その為、相手に送る場合、例えばサビから入るストリングス用のMIDIファイルを送ったとしても、頭に配置されてしまう為、相手に配置し直してもらわなければならないなど、手間が掛かってしまう可能性があります。

空白の部分を曲の先頭まで伸ばす等すれば対応出来ますが、多少の手間は発生してしまいますね。

先程のSMFで書き出すか、MIDIファイルのみ書き出すかは、用途によって変えましょう。

では実際のやり方です。

MIDIトラックの書き出したい箇所を選択(全選択ではなく、部分選択も可)し、Studio One4上部のツールバーのイベントをクリックします。そして、その中の選択をエクスポートをクリックします。

すると画像の様なウィンドウが開くので、任意のファイル名をつけて、その下のファイルの種類をクリックすると、どの形式でファイルを保存するか選択すること事が出来ます。

その中からMIDIファイルを選択し、任意のフォルダに保存します。

これで無事保存出来ました。

基本的なやり方はSMFと同じですが、「この部分のMIDIだけ書き出したい!」という場合には、こちらの方法を使うと良いと思います。

以上がSMF、MIDIファイルの書き出し方法の解説でした!

何かわからない事がありましたら、コメント等頂ければわかる範囲でお答えします!

では楽しいDTMライフを♪

5 件のコメント

  • こんにちは、お忙しいとは存じますが、少々教えてほしいのです。studio one5 pro 使っています。例えば、外部からの完成したMIDIファイルがあるとします。そのファイルは16trで構成されています。PCでそのまま再生すれば各パートごとに再生されます。そのMIDIをstudio one5にドラッグして再生すると各パートごとに再生されます。ここまではいいのですが、そのMIDIを編集せずにそのまま書き出したとします。方法はファイル→別名で保存→MIDI選択で保存、書き出したファイルを先ずそのまま再生すると、全てピアノの音色で再生されます。又、書き出したMIDIを再度studio oneに戻しても同じです。studio oneに一度入れると音色は全てクリアされます。では最初にstudio oneに入れた時はきちんと再生されるのに一度studio oneで保存したものはそうなります。studio oneで制作したものも同じです。そのMIDIをキーボード等にいれるとフォーマット0になっています。全て1chに保存される。これは正常でしょうか?又、どこかに設定があるのでしょうか?当然MIDIデータに音は入っていない事は分かりますが、そんなものでしょうか?ちなみに個別で書き出したものを再生すればピアノではなく書き出した音で鳴ります。御返信頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

    • 初めまして、コメントありがとうございます。
      ご質問に関しまして何点かこちらからご質問がございます。
      >PCでそのまま再生すれば各パートごとに再生されます。
      PCでそのままとはDAWにドラッグせず、PCで再生されたということでしょうか?

      >そのMIDIをキーボード等にいれるとフォーマット0になっています。
      キーボード等に入れるというのはハードのキーボードにMIDIを読み込ませるということでしょうか?

      ご存知の通りMIDIデータには音は入っておらず、MIDI情報を記録し、そのMIDI情報をシンセや専用音源などで鳴らすものです。
      SMFをStudio Oneにドラックしただけですと、元々インサートされていた音源情報は書き出されていないので、MIDI
      情報のみが読み込まれます。
      元々のプロジェクトで使用していた、シンセや専用音源の情報も読み込ませたい場合は、同じDAWを使用している事が条件になってしまいますが、Studio Oneのプロジェクト(ソング)情報を書き出し、そのファイルを開けば全ての情報が読み込めます。
      その際、お持ちでないシンセや専用音源等を元々のファイルで使用していた場合は、SMFファイルと同様にMIDIデータのみになってしまうのでご注意ください。

  • 早速のお返事ありがとうございます。感謝です。ご質問の件ですが、私はKORG PA-1と言う音源内蔵のキーボードで音楽を制作しております。そのキーボードで作ったMIDIデータをstudioone5に挿入してドラムやベースを編集、のち又そのキーボードにMIDIを戻して再編集といった構成で作成しています。その戻した時にトラック1にすべての情報がまとめられています。と言うことはフォーマット0ですよね?又、音源も全てピアノとなっています。GM配列で出力されていないのでしょうか?キーボードから出力されたMIDIデータはパソコンやstudioone5で再生してもGM配列で再生されますので、なんとか聞けますが問題はstudioone5から出力した時です。GM(ゼネラルMIDI)配列もむちゃくちゃになっています。しかもトラック1chにまとめられていますので再度編集もできません。現在はキーボードからstudioone5に入れたMIDIはstudioone5で完結させています。できればもう一度キーボードに戻して編集がしたいのです。わかりにくい説明で申し訳ないのですが、長年の悩みです。なんとか解決したいのですが、こんな説明でわかりますでしょうか?よろしくお願いいたします。

    • ご返信ありがとうございます。
      なるほど、そういった状況なのですね。
      私自身Studio oneのみで音楽制作しているので、そういったトラブルにあった事がないのですが、恐らくStudio oneの仕様上ソング内のMIDIファイル全てをSMFで書き出す場合、フォーマット0になってしまうようですね。他のブログの方も書かれていましたが、そこは未だに修正されていないようです。

      最初のご質問の際におっしゃられていた、個別に書き出した場合はテンポやメタ情報まで書き出されるはずなので、お手数ですが現在の所は個別にトラック毎に書き出しするしか無いようです。
      お力になれず大変申し訳ございません。また何かご質問等御座いましたらご連絡宜しくお願い致します。

  • studioone5はそういう仕様なんですね、答えが分かれば納得です。助かりました。又、教えてくださいね、ありがとうございました。

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