どうもカーリーです!
今回はDTMに置けるEQのマスキング(被り)についてお話ししていこうと思います。
これ非常に重要です。
被りを解消しないと「音が前に出ない」「音がクリアに聞こえない」など様々な要因に影響して来ます。
音のマスキング(被り)とは?
音は空気が振動して耳に届き音として認識出来るようになります。
その振動の速さ(1秒間に振動する回数)を数値で表したものが周波数です。
普段楽譜などで音符を使って音の高さを表しますが、音響上の表し方で使うのが周波数といった感じです。
振動なので周波数帯が同じ所にあるとぶつかり合うんですよね。
ぶつかり合うものが無ければすんなり届くし、ぶつかり合うものがあれば打ち消し合う。
これが俗にいうマスキング(被り)
マスキングを解消せずにミックスを進めて行くとボーカルを前に出したいのにフェーダーをいくら上げても声が前に出ない。
すぐピークに行ってしまうなどの現象が起こってきます。
それにマスキングを解消しないと曲は周波数帯が被ってしまってるので、全体的にモワモワした飽和状態の曲になってしまいます。
逆に言うとこの被りを解消すればすっきりとしたクリアなサウンドになるという訳です。
ではこの被ってる周波数帯域をどう探すのか?
誰でも出来る、被りを簡単に探し出す方法をお教えします。
EQの被りの探し方
私のDTM環境で使用しているのがPreSonus社のStudio Oneです。
ですのでこれから参考画像に使っているのがStudio Oneに入っているProEQというパラメトリックイコライザーでの解説になります。
他のパラメトリックイコライザーでもやり方は一緒です。
音が被っている箇所の探し方
今回はギターのトラックにProEQをインサートしてみました。
こちらでいじるのが
Q
という赤枠内のツマミです。
今回はLMFを使って説明していますが、これはどの周波数帯のツマミでも大丈夫です。

そしてQを右に目一杯振り切りGainをMAXにします。Freqというツマミはデフォルトの設定のままでオッケーです。

この状態で全トラックを再生しFreqツマミをクリクリしましょう。
そうすると一枚目の画像では一番端のGainメーターは何も反応してなかったのですが、二枚目の画像ではGainが赤くピークに達しているのがわかると思います。
このピークに達していたり、音量が著しく上がる箇所が被っている箇所になります。
再生しながら聴いていると「コー」という空気のような音が聞こえて来ると思います。
被っている周波数がわかったらこの個所を大体-1db~-3dbくらいで調節し削って上げます。
この処理を全楽器で行います。そうすると音の被りが解消され音がクリアになって行きます。
各楽器や歌の周波数帯域を覚えよう
歌や各楽器には「ここを上げればもっと良く聞こえるぞ~」という旨味成分たっぷりの周波数帯をそれぞれ持っています。
これはググれば各パート毎に沢山出て来るのですが、正直最初は覚えられません。
そんな時は今回の手法を使いまずはどこが被るのかから覚えて行きましょう。
基本的に歌ものでしたらボーカルの周波数帯をカットするマイナスEQは使いません。
他の楽器のボーカルと被る周波数帯をカットし、歌をクリアに聴かせるのがセオリーでしょう。
ただそれだけだと迫力の無い音になってしまうので、ここまで出来るようになったら初めて各楽器の得意な周波数帯を覚えて行きましょう。
これについては楽曲やジャンルなどによって大幅に異なるので、初心者の方には難しいかもしれません。
以前記事でEQレシピという超役立つ本をご紹介させて頂いてるのでこちらを参考にしてみて下さい。
この本の設定通りにEQを設定するだけであなたの楽曲が輝いて来ますよ!
では楽しい音楽ライフを♪