ギターやベースがある程度出来るようになってくると、雑誌や教本、またはネットなどで「耳コピ」という言葉を目にする機会が増えて来ると思います。
耳コピとは楽譜を使わず耳でフレーズやコードをコピーする事です。
これみんな難しいと思ってるんですけど、耳コピが出来るようになるだけなら誰でもなれるんですよね♪
絶対音感なんて必要ありません!
さすがに弾いたことが無いフレーズや難しくて弾けないフレーズは耳コピはかなり難しいですが、日々の練習次第ではそれも出来るようになります。
では実際どんな練習をして行けばいいのでしょうか?
目次
耳コピが出来るようになるにはまず楽譜から
誰でも耳コピが出来るようになると言っても、楽器を始めて間もない方が出来るわけがありません。
誰しもまず最初は楽譜で何曲も弾けるようになってから耳コピにチャレンジします。
もし楽譜を見たら弾けるのに全然耳コピ出来ない…。
という方は根本的に楽譜を見てコピーした曲の数が絶対的に少ないです。
楽譜を見て数十曲くらいは弾けないとすぐには耳コピするのは難しいと思います。
まずは楽譜を見て、基本的なコードやドレミファソラシドの場所は覚えましょう。
最初から全て覚える必要はありませんが、最低限「C(ド)D(レ)E(ミ)F(ファ)G(ソ)A(ラ)B(シ)」のメジャーとマイナーコードくらいは覚えてから耳コピに挑戦しないと挫折します…。
楽譜を見て弾けるアーティストの曲を耳コピする
例えば極端な話ですが、コブクロやゆず等の曲をアコースティックギターで弾けるよって方がいきなりメタルの曲を耳コピするのは不可能です。
何故なら弾き方がわからないから、耳コピするにはその楽曲の弾き方を知っているのが大前提です。
なので初めて耳コピする曲を選ぶ時は弾いたことがあるアーティストの楽曲の中から選びましょう。
そうする事で弾いたことがあるフレーズに似たフレーズやコードが出て来る事もあるので、比較的簡単に耳コピする事が可能です。
リードとコードを分けて耳コピする
最初から曲全てを耳コピするのではなく、ギターの場合リードとコードそれぞれ別々に耳コピする事をお勧めします。
ベースの場合はポジションを覚えるのが大変ですが、まずはルート音(一番低い音)を4分音符などでピッキングしながらコード進行を探すところから始めます。
オカズやフィルインといったかっこいいフレーズが弾きたくなるかもしれませんが、まずはルート音探しから始めましょう。
ギターはベースよりも音が聴きやすいので、簡単に思えますが、ベースよりも弦が多い分音数も多いです。
コードから耳コピする場合
コードから耳コピする場合はベースと同様に単音でルート音から探すとコードが見つけやすいです。
簡単な指板の図を作ってみたので参考にしてみて下さい。

覚えやすいようにあえて余計な音は書きませんでした。
フラットやシャープする場合は例えば図のGより半音低い音がルート音だった場合の表記がF#またはG♭になります。
逆にGより半音高い場合はG#またはA♭になります。
この概念は感覚として覚えて行くと後々役立つので指板の音は時間を掛けてでも全て覚えて行きましょう。
ギターの場合ルート音が見つかったら、そのコードがメジャーなのかマイナーなのかを調べる為にどちらとも実際に弾いて響きを確認します。
曲と音の合うと思うコードが見つかったらメモを取りましょう。
耳コピだからと言ってメモすらしてはいけない訳ではないので、最初の内はメモを取って、自分で楽譜を作って行く感じで覚えて行くと良いと思います。
地道ですがこの作業を1曲通して行うのが耳コピです。
慣れていくと1曲を耳コピする時間もどんどん早くなるので、楽譜を見ながら弾く時と同様に沢山の曲を耳コピする事が上達する上で重要です。
リードを耳コピする場合
小学校の頃とか音楽の時間に学校のチャイムの音やチャルメラ(古過ぎるか?w)とかをピアニカとかで楽譜を見ずに、音を探して吹いたりしませんでしたか?
これをギターでやります。
要はメロディーを指板の中から見つける作業ですね。
リードの場合は簡単な曲からやる方がわかり易いと思います。
例えばスピッツの空も飛べるはずのイントロのリードはリズムもメロディーも簡単なので耳コピしやすいのではないでしょうか?
比較的コードも簡単なのでコードも耳コピに挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
耳コピが出来るようになるコツ
コードとリードどちらにも言えるのですが、まずは弾けそうな簡単な曲から始めましょう。
最初は時間が掛かって当たり前なので、ゆっくりと時間を掛けて1曲耳コピが出来るように頑張りましょう。
ただ耳コピの練習を始めると「間違ってたらどうしよう」と不安になる時もあるかもしれませんが、最初は間違ってても全然問題ありません。
むしろ耳コピが出来る人でも間違えますw
詳しく話すと難しい話になってしまうのですが、要はアコギ一本の簡単な曲ならかなりの精度で耳コピが出来るようになるのですが、ギターやベース、ドラム、キーボードなどいろいろな楽器が混ざって来ると聞こえづらかったり、他の楽器に埋もれてしまって全く聴こえなかったりするので完璧に耳コピするのが難しい曲もあります。
この聞こえづらい音も実は経験を積んで行くとだんだん聞こえるようになってきます。
ギターやベースの音に慣れて来ると、耳は他の楽器と自分が聴きたい音を分離して聴けるようになります。
これを音楽の耳と言ったりします。
音楽学校やスクールに通ってる方はもしかしたら聞いた事があるかもしれませんね。
同じ楽器の音をずっと聴いてると耳がその音を覚えて、聴きたい楽器の音のみ大きく聴こえさせる事が出来るようになります。
実際に音が大きくなってる訳ではないのですが、その音のみに集中して聴く事が出来るといった感じですかね。
ちなみに複数の楽器が出来ると、例えばギターを耳コピしたい時はギター、ベースを耳コピしたい時はベースのみに集中して聴く事が出来るようになります。
これっていつ役に立つようになるのかというとバンドを始めた時に役に立ちます。
一個の音しか聴けないと、バンドで合わせてる時に他の音を聴く余裕が無くなってしまい、どんどん走ったり、音がズレているのに気付かなかったりしてしまいます。
他にもやり方はありますが、全体の音が聴けるようになるには、軽くでも他の楽器も触ってみる事をおすすめします。
メインの楽器程頑張らなくてもいいですが、どの楽器も耳コピが軽く出来るようになるレベルになれると最高ですね。
その頃には音楽の耳がかなり出来て来てると思います。
耳コピが音楽の耳を作る為の第一歩!
焦らず時間を掛けて練習すれば必ず出来るようになります!
耳コピを頑張って音楽の耳を手に入れましょう♪